奈良時代から鎌倉時代の茶道の歴史を振り返ってみます。
お茶を飲む風習が中国から伝わりました。
陸羽という人物が書いた「茶経」という書物をみると中国では唐の時代既に茶を飲むという習慣があった事がわかります。
おそらく、日本には当時の遣唐使や日本に渡ってきた僧達によって茶がもたらされたのではないでしょうか。
このことは、聖武天皇の時代(729年)に行茶(ひきちゃ)という儀式を行っていたことや正倉院の御物の中から多くの青磁の茶碗が発見されていることからも分かります。
伝教大師最澄が唐に渡り茶の実をもって帰りました。
そして比叡山のふもとにそれを植え日本で茶の木が栽培が始まりました。
この茶の木の一部分が今も滋賀県の坂本に残っており、天然記念物に指定されています。
しかしながら、この時代は遣唐使が廃止(894年)されたことにより、その後、一時的に茶を飲む習慣が中断されてしまいました。
平安時代末からの宋との交流復活しました。
この中で宋に渡った僧侶の栄西(臨済宗を日本に伝えた僧)が持ちかえった宋の茶や道具をきっかけとして再び茶を飲む習慣が盛んになりました。
源実朝は健康のための薬として茶を飲んでいたこともあり、茶の風習が次第に武家にも流行し始め、茶道具の輸入も多く行われるようになりました。