もてなしの茶道

茶道は日本の伝統文化として、日本国内だけでなく、海外にも認められています。
今や、日本文化を理解するうえで不可欠なものと言ってもいいでしょう。
ただ、茶はもともと亭主が釜をかけて客を招くということだけであります。
亭主は心を尽くして客に楽しいひとときを過ごしていただく。
人と人との出会いで茶をもてなし、もてなされる際のお互いの真心を大切にしているだけのものなのです。

作法としての茶道

しかしながら、作法としての茶道の点前だけをみると、なんとも難しく、窮屈なものと思う人も多いでしょう。
茶道は昔から茶人の長い経験と創意工夫により、時間をかけて洗練されてきた点前により成り立っています。
だから、一見堅苦しいと思える点前ですが、その姿は実に無駄のない、美しい形となっています。
また、普段家庭や職場、学校などで扱う道具の持ち運びにしても、茶道具を扱う思いで行えばあやまちを起こすことはありません。
火の始末、狭い場所を便利に使う水屋の動き、合理的な懐石料理など茶道を通じて身につくものは数限りありません。
茶道を習うことにより、人前に出て恥ずかしくない行動を自然と出来るようになります。

茶道のこころ

つまり、ただお茶を飲むのではなく、点前を通じ規律正しさ、人との接し方、手の運びや身体全体の動作など、儒教で言うところの五つの徳(仁・義・礼・智・信)にかなった行動を教え導くものなのです。
そして、こつこつとお稽古をすることにより、毎日の行動での「うっかり見過ごす」ことや「間違え」たりすることをなくし、しっかりと日常生活をしていくための「何か」を求めるのが茶道です。
そして、「一期一会」今生でただ一度の茶である覚悟で参会する、それが茶のこころなのです。

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